研究力強化
2013年から2022年度まで実施された研究大学強化促進事業で研究支援環境の整備が進んだ成果を踏まえ、さらなる研究力強化に資する支援を行います。
ミッション
- 学術研究(基礎研究)の戦略的育成
- 大学の戦略と、研究現場のシーズとのマッチングによる分野、組織を超えた研究開発構想を立案
主な活動
多様な研究創出
科研費獲得のための支援、JSPS特別研究員応募者へのセミナー開催など次代を拓く研究の推進支援を行っています。研究者の交流を促す企画を実施しています。よりよい研究成果発信のため論文執筆セミナーなどを実施しています。
組織・分野を超えた研究創出
全学の研究力向上に向けた融合領域の研究の創出を支援します。世界トップレベル研究拠点等学内重点拠点の研究、総合知の活用などの融合研究の支援を行っています。
これまでの主な活動
1 英語論文執筆セミナー
研究成果発信の基本である論文執筆、特に英語論文の執筆に関するセミナーを年に数回実施してきました。
2 論文被引用数向上プラン
研究力分析の結果、国際的な評価指標において、本学の論文の被引用数を増やす必要がある事が分かりました。そこで、研究力を高めることを目的として論文被引用数向上プランを定め、学内研究者に働きかけました。
「論文被引用数UPのために Ver.3-1」ビデオ (学内限定)
3 論文分析ソフトウェアの公開と活用法指導
研究力分析に用いている各種データベースや分析ツールを学内公開しています。現在、下記のツールが利用可能で、研究者探索ツールPureは学外にも公開しています。
研究者探索ツールScopus:Pure
論文データベース:Scopus、Web of Science
論文分析ツール:SciVal、InCites
4 科研費獲得のためのセミナー
申請準備段階で必要なこと、申請書作成のコツ、審査員経験者から見た採択される申請書の書き方など様々な観点からセミナーを開催しました。
< 参考 研究大学強化促進事業 >
(2013年度~2022年度)
東北大学は、文部科学省の研究大学強化促進事業(2013年度〜2022年度)に採択され、本学の研究力強化のための活動を行ってきました。この事業は、大学等全体の学術研究機能に着目し、大学等が自らの研究活動の状況分析を踏まえ、研究戦略や知財管理等を担う研究マネジメント人材(リサーチ・アドミニストレーターを含む。)群の確保・活用や、競争力のある研究の加速化推進、先駆的な研究分野の創出、国際水準の研究環境の整備などの集中的な研究環境改革を効果的に組み合わせた取組を実施することを支援することにより、各大学等における研究力強化を促進し、世界水準の優れた研究活動を行う大学群の増強に資することを目的としていました。 本学では、URAセンターおよび東北大学知のフォーラムの設置と充実を研究力強化のための柱として位置づけ、以下のA、Bメニューの下で活動を展開しました。
戦略的国際頭脳連携の場「知のフォーラム」
国際的に開かれた日本初の訪問滞在型研究センターである「知の創出センター(TFC)」と「学際科学フロンティア研究所(FRIS)」および海外リサーチ・ステーションを核とする戦略的国際頭脳連携の場として、「知のフォーラム」の活動を展開しています。 FRISは、国際的な学際研究・異分野融合研究を促進し、将来のグローバル・リーダー育成をめざして、国際公募による若手独立研究職の採用、若手研究者武者修行インターンシップ、若手研究者育成システムの構築(東北大学テニュアトラック制度)などを進めています。 TFCでは、世界中からノーベル賞クラスの研究者を招聘して、国際的共同研究や異分野融合さらには国際的人材育成を支援しています。これまでに、28のテーマプログラムと6つのジュニアリサーチプログラムを実施し、また著名な研究者による講演会なども実施しています。2020年度には、新型コロナの影響で海外渡航が制限される中、ノーベル賞受賞者 オンライン特別講義として、本庶 佑(京大・特別教授)による「獲得免疫の神秘を覗く」、梶谷 隆章(東大教授)、Rainer Weiss(MIT名誉教授)による「時空のさざなみ・重力波」を開催したほか、オンラインのメリットを活かした多くのセミナー・シンポジウムを開催しています。また、Falling Walls Lab SENDAIを毎年実施し、優勝者をベルリンの本大会に派遣しています。2020年度は、オンライン開催でしたが、Jonas K.H.Fishcher博士が本大会のFinalist(上位10名)に選ばれました。