流体科学研究所主催 国際会議『International Conference on Flow Dynamics(ICFD2025)』を開催しました
2025年11月10〜13日、仙台国際センターにおいて、流体科学研究所主催の国際会議 International Conference on Flow Dynamics (ICFD) を開催しました。ICFDは2004年から毎年仙台で開催している、統合流体科学分野における最大規模の国際会議であり、流体科学分野の統合型会議として国際的に広く認知されています。
今回のICFD2025(ハイブリッド開催)には 868名(うち外国人参加者 413名、参加国数 29ヶ国)が参加し、619件の発表が行われました。トップレベル研究者による基調講演をはじめ、約20の学術セッションに加え、International Scientific Committee、Liaison Office Session、共同利用・共同研究拠点「流体科学国際研究教育拠点」成果報告会、さらにはJSPS研究拠点形成事業 Core to Core Session など、多様なセッションを開催しました。
今年は、流体科学関連のサイエンティフィックセッションに加えて、初の試みとして “Women in Flow Dynamics – Fostering Inclusion in the Flow Dynamics Community” を実施しました。本セッションは、Flow Dynamicsに関わる女性であればどなたでも参加可能な交流企画として、「つながりを深め、アイデアを分かち合い、互いに刺激し合う」ことを目的に開催し、50名以上が参加して活発な意見交換が行われました。
また、南アフリカ関連セッションでは、流体研や医工学研究所を中心とする日本—南アフリカの共同研究およびさくらサイエンス事業の成果が報告され、今後の協力体制の強化について議論が行われました。本部リサーチ・マネジメントセンターのURAも参加しました。
Liaison Office Session は、2005年の第1回開催以来、今年で20回目を迎えました。今年のテーマは「International Strategic Pathway as the University for International Research Excellence」であり、本学CGO(包括的国際化担当役員)Marie-Pierre FAVRE 氏、国際卓越教員である Mani Sarathy 教授および Yinguang Ju 教授らが登壇し、東北大学の国際化戦略や国際卓越教員としての目標等が紹介されました。さらに、流体研のURAも本セッションに登壇し、リエゾンオフィスのこれまでの教育・研究活動の歴史を振り返るとともに、国際共同研究の成果について分析・可視化した結果を報告しました。セッション後には、海外リエゾンオフィス関係者と意見交換を行い、有意義な情報共有の場となりました。
ICFD2025は、多様な国際セッションと新たな試みにより、流体科学分野の国際連携を一層強化する有意義な会議となりました。URAとしては、リエゾンオフィスの成果分析・可視化、国際共同研究支援、関係者との連携促進を通じて、研究所の国際展開を後方から支える役割を果たしました。今後も、得られたネットワークと知見を基盤として、国際研究活動の発展に寄与していきます。
ICFD参加者の集合写真
Women in Flow Dynamicsセッションの集合写真