「ざっこくのふしぎ」展:地域に開かれたURA企画イベント
2025年4月9日から5月13日にかけて、統合日本学センターが主催し、「ざっこくのふしぎ」展―アフリカ・アジア・北米で育てられている雑穀とそのつくり手を繋ぐ写真展―を、東北大学青葉山キャンパスおよび岩手県の軽米町と二戸市で行いました(詳細は添付のチラシをご覧ください)。本企画は、統合日本学センターの学知・コミュニケーションユニットの活動目的の一つである「国際的な価値共創」の一環として、URA (University Research Administrator)が企画の立ち上げから共催や後援の取り付け、準備、開催までを担いました。
この展示イベントは、小倉沙央里URAが2023年にブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)にて始めた、世界各地の雑穀栽培者をオンラインで繋ぐプロジェクト、”Growing Millet Together”から始まりました。
本企画は、世界各地で雑穀を育てる人々の対話を記録、展示したものであり、雑穀栽培という東北において重要な伝統知と食文化が、どのように世界と繋がっており、気候変動や食糧の安全保障といった世界的な問題に貢献できるのかということを、地域の方々と共有することを目的としています。具体的には、日本(岩手県、宮崎県)、インド・ヒマラヤ、ジンバブエ、ケニア、そしてカナダの雑穀栽培者たちの対話を紹介したパネルを中心に、世界の雑穀料理のレシピや雑穀栽培の写真、そしてあわ、ひえ、たかきびといった雑穀のドライフラワーやタネ等を展示し、参加者から世界の雑穀栽培者に向けたメッセージボードなども設置しました。(世界の雑穀のレシピはこちらをご覧ください)
この展示企画は、地元のテレビや新聞、ラジオにも取り上げられ、各地で反響を得ました。また、UBCのビーティ生物多様性博物館や軽米町とも共催で行われ、国際的な大学間の、また地域との協力関係を強めることができ、東北大学統合日本学センターが中心となって、地域と行政が今後協力していくための礎を作ることもできました。ご協力いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。