2025年5月28日に開催された第148回金属材料研究所講演会にてリサーチ・マネジメントセンターのURAが金属材料研究所のURAの協力を得て、『材料系学術雑誌の変遷と現状：メタデータと指標による考察』のタイトルでポスター発表を行いました（要約はこちらで参照できます）。

金属材料研究所講演会は「研究の大略を所内外に紹介する」の趣旨で、昭和24年（1949年）の秋に、初めて開催されました。所内のみならず所外からも材料系研究者や専門分野の異なる研究者を特別講師として招き、“材料学”を中心としつつも広く学術推進に資するスタイルで年に2回行われています。

書誌情報から見る材料科学分野関連雑誌の変遷およびプロファイリングを紹介しましたが、特に中国のジャーナルの顕著な成長が目立ち、参考文献数の平均値で文化の違いとデータベースの文献タイプ定義の問題が浮き彫りになりました。併せて、NISTEPの近年の報告書から関連調査結果も紹介しました。また、論文指標の文脈において日本でまだあまり知られていないニュースとして、新しデータベースや研究評価改革やオープンインフラに係る運動についても情報提供を行いました。

発表のきっかけになったのは金属材料研究所教員からの相談であり、それに応える形で学術誌の分析を行った内容を今回の発表としました。ポスター発表とした結果、現場の先生やURAとの良い交流の機会になりました。研究IRを行うURAの活動は見えにくい部分もあると思いますが、様々な角度からの分析・検討が可能ですので、ご関心があれば気軽にリサーチ・マネジメントセンターの問い合わせフォームよりご連絡ください。