活動紹介 活動紹介

【開催案内】第11回人文・社会科学系研究推進フォーラム「問うことからはじまる価値 創造——人文・社会科学が導く仕掛け、ワクワク、そして責任」(2026.3.5–6)

2026.02.05
 
 

2026年3月5日(木)・6日(金)に東北大学片平キャンパスにて人文・社会科学系研究推進フォーラムを開催いたします。同フォーラムは、人文・社会科学系URAネットワーク(通称JINSHAネットワーク)の幹事校が開催している定例イベントです。人文・社会科学系研究の推進並びに研究支援等に係る情報交換を目的としています。

今回で11回目を迎える同フォーラムのテーマは「問うことからはじまる価値創造——人文・社会科学が導く仕掛け、ワクワク、そして責任」です。人文・社会科学系研究における「問うこと」の可能性を再考しながら、分断の克服や社会課題解決に資する真の価値創造のあり方について議論いたします。

初日のシンポジウムはどなたでもご参加頂けます。皆さま奮って足をお運び下さい。

【日時】
シンポジウム 2026年3月5日(木)13:00–17:00(12:20開場)
URA向けワークショップ 2026年3月6日(金)09:00–12:00(08:30開場)

【開催形式】
シンポジウム 現地開催+オンライン(Zoom)
URA向けワークショップ 現地開催

【会場】
東北大学片平キャンパスさくらホール

【定員】
会場150人・オンライン300人

【対象】
シンポジウム どなたでもご参加頂けます
URA向けワークショップ URA(またはURAに準ずる業務に従事されている皆さま)

【言語】
日本語

【参加費】
シンポジウム・URA向けワークショップ 無料
情報交換会(5日17:15–18:45) 1人5,000円

【申込方法】
対面・オンラインのいずれもこちらで事前登録をお願いします
ご登録頂いたメールアドレスに対面・オンライン開催の案内をお送りいたします
情報交換会への参加をご希望の方は、2月24日(火)までにお申し込みください

【趣旨】
新しいテクノロジーは、往々にしてその自己完結的な拡張が導く薔薇色の未来像をもって語られがちです。人文・社会科学は、私たちにそのような近代主義的パラダイムについてクリティカルに問うことを促すだけでなく、その弊害の克服に向けて様々なステークホルダーを自ずと巻き込んでいくような仕掛けとしての問いの創造を可能にしてくれるように思われます。社会的かつ倫理的により矛盾のない真の価値創造に向けて、私たちはいかに知ることや生み出すことのワクワクを地球や誰かに対する責任の自覚へと結実させることができるでしょうか。本フォーラムでは、様々な場面で仕掛けとしての問い立てを実践し、問題意識とワクワクをともに育み、享受していく方策について、関連する異分野融合や産学連携等の取り組みを共有しながら、皆さまとともに考えていきたいと思います。

【DAY1】 *以下敬称略
シンポジウム

◆開会
〈総合司会〉大森由理
東北大学研究推進部研究コンプライアンス推進室特任助教

13:00–13:10
〔開会挨拶〕杉本亜砂子
東北大学理事・副学長(研究担当)
〔来賓挨拶〕助川隆
文部科学省研究振興局振興企画課学術企画室長

◆基調講演
13:10–13:40
松村真宏
大阪大学大学院経済学研究科教授
「仕掛学への招待〜人を動かすアイデアの作りかた〜」

◆セッション1 問うことからはじまるコラボレーション
私たちに分断、障害、軋轢等をもたらしているパラダイムそのものを問い直すプロセスあるいは仕掛けとしての(広義の)フィールド(ワーク)について考えるとともに、ややもすると分け隔てられてしまいがちなアクター同士の新たなコラボレーションの可能性について議論していきます。

13:40–14:40 講演
高倉浩樹
東北大学東北アジア研究センター教授/センター長
「トナカイ遊牧民との出会い、別れ、そして協働」
鷲谷洋輔
東北大学大学院教育学研究科准教授
「マタギの弟子におれはなる!」
尾下充利
株式会社電通総研コンサルティング本部社会共創戦略ユニット ユニット長
dentsu Japan×東北大学ダイバーシティワークモデル共創研究所 運営総括責任者/特任教授
「誰もが同じじゃない世界だったので、会社の方を“違いが力になる”ようにアップデートしてみた件」

14:40–14:50 休憩

◆セッション2 ワクワクが包み込む気づきと責任
新技術がもたらすネガティブ・インパクトを含む社会等への影響を先回りして理解しつつ、私たちが一緒になってそれらの課題に取り組めるような方策や仕掛け等について、技術史、RRI(Responsible Research and Innovation)、ELSI(Ethical, Legal and Social Issues)の観点から議論していきます。

14:50–15:50 講演
宮島雅史
東北大学研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター特任教授
「社史に学ぶ技術の歴史:Zukunft braucht Herkunft」
藤根和穂
PwCコンサルティング合同会社シニアマネージャー
「ディープテック・イノベーション時代のRRIと大学・URAの役割」
井上眞梨
株式会社メルカリR4Dマネージャー
「企業がELSI/RRIに取り組む意義〜メルカリR4Dラボ・大阪大学協働研究所における人社系産学連携の実践〜」

15:50–16:05 休憩

◆パネルディスカッション——人文・社会科学はいかに問うことを導いているか?
16:05–16:50
〈パネル〉助川隆、松村真宏、鷲谷洋輔、尾下充利、宮島雅史、藤根和穂、井上眞梨
〈モデレーター〉野澤俊太郎
東北大学研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター特任准教授

◆シンポジウム閉会
16:50–17:00
〔閉会挨拶・総括〕塩入諭
東北大学研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター特任教授/センター長

17:15–18:45 情報交換会

【DAY2】
URA向けワークショップ
——問うことと価値創造を促す研究開発マネジメント人材

◆講演
09:00–09:30
川人よし恵
scheme laboratory代表
大阪教育大学リサーチ・アドミニストレーター
大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター)特任准教授
「あるURAの回顧録〜あの時必要だった“問い”とは」

◆グループワーク
09:30–11:40
〈ファシリテーター〉新澤裕子
東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室高度学術専門職員/東京大学シニアURA

◆総括
11:40–11:55
松原雄介
東北大学研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター特任准教授

◆ワークショップ閉会
11:55–12:00
〔閉会挨拶〕臼澤基紀
東北大学研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター特任准教授

【講演者プロフィール】
*以下登壇順

松村真宏(まつむら なおひろ)
1998年大阪大学基礎工学部卒業。2003年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。2017年より大阪大学大学院経済学研究科教授。「仕掛学」を創始し、仕掛学の研究・実装・普及に従事。『仕掛学』(東洋経済新報社)は英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語に翻訳され、累計10万部突破。他にも『実践仕掛学』(東洋経済新報社)、『なぜ人は穴があると覗いてしまうのか』(幻冬舎)、『人を動かす「仕掛け」』(PHP研究所)、『しかけは世界を変える!!』(徳間書店)、『Shikake: The Japanese Art of Shaping Behavior Through Design』(Liveright Pub Corp)、『松村式 子育て仕掛学』(主婦の友社)など。

高倉浩樹(たかくら ひろき)
専門は社会人類学、シベリア民族誌。社会主義崩壊後のシベリアの遊牧民のキャンプ地で長期の現地調査で、体制転換期における先住民の生存戦略と伝統文化の復興をテーマに博士論文執筆。その後、人と動物の関係に着目した極北牧畜論、アイスジャム洪水や永久凍土融解に関わる気候変動学際研究、東日本大震災後の復興における地域文化の役割について研究を進める。近年はロシア・ウクライナ戦争後の移民・難民について調査研究している。主な著作に『シベリア3万年の人類史―寒冷地適応からウクライナ戦争まで』平凡社(2025)。

鷲谷洋輔(わしや ようすけ)
旧ユーゴの小さな町のサッカークラブや異なる言語話者が集うカナダの柔道道場、徳島県海陽町の木製サーフボードの作り手など、スポーツや身体活動の現場を対象に研究してきました。「からだ」や「自然」、「野生」、「フィールドワーク」が研究のキーワードです。それらに加えて、映像制作やスケッチなどを取り入れる方法論の検証を行っているほか、生物学者の同僚らと手しごとのエピソードを集めたZINEマガジンの刊行(「手しごとガクシャ」)にも取り組んでいます。秋田県出身。

尾下充利(おした みつとし)
前職では製造業において、生産管理・工程管理の現場に携わり、フルオートメーション工場のシステム運用や工程設計、生産企画などを経験。その後、電通総研に入社し、製造業の現場を対象に、ITと業務の設計をあわせて考えるコンサルタントとして企業の取り組みに関わってきた。現在は、企業・行政・地域との共創を通じて、人間性尊重の価値を社会へとつなぐことを目指す戦略部門で、ユニット長を務める。2025年より、dentsu Japan×東北大学 ダイバーシティワークモデル共創研究所の設置・運営に関わり、ニューロダイバーシティを含む個々人のありようと、制度・役割・業務・テクノロジーとの関係について、異なる専門や立場を超えながら人と社会をつなぐ実践のあり方を考えている。

宮島雅史(みやじま まさふみ)
東北大学工学部で材料技術者としての訓練を受けた後、空調機器、自動車部品の各企業にて産学連携と新規事業開発に従事。令和6年より、分野横断的および産学連携を要する競争的資金の獲得と研究成果の社会実装支援を担当課題として、東北大学URA部門に入職。科学史学会、産業技術史学会、米国技術史学会 Society for the History of Technology 会員。余暇には古書店と寄席を散策して螺子を巻きなおす。七代目むかし家今松師匠に御指導を頂く。現在の主な関心はインドの技術思想とインドのユーモア。

藤根和穂(ふじね かずほ)
東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。日米で計6年間、統合深海掘削計画に参加。帰国後、約10年間に渡りアカデミアで大型研究資金の獲得、国際連携、産学連携、大学組織改革などに携わる。大手電機メーカー勤務を経て2022年にPwC入社。科学技術領域の専門知識を活かし、産学協創の構築や大企業等とスタートアップの連携に係るプロジェクトをリード。社内投資を活用した新規事業領域の開拓や人材育成にも取り組んでいる。

井上眞梨(いのうえ まり)
慶應義塾大学大学院理工学研究科 前期博士課程(修士)修了。国立研究開発法人科学技術振興機構にて、IT分野の動向俯瞰や戦略提言、研究プロジェクト支援等に従事。2021年10月に(株)メルカリ入社後、メルカリR4Dラボ・大阪大学協働研究所の立ち上げ・推進や、R4Dの組織運営に携わる。

川人よし恵(かわひと よしえ)
京都大学文学部(美学美術史専攻)卒業後、民間企業勤務等を経て、2010年4月から大阪大学で社学連携事業の企画・運営を担当。2012年9月大阪大学URAに着任、人文・社会科学をはじめとする幅広い分野における研究推進・支援業務に約11年間従事。2024年以降、個人事業主として研究・教育関連の企画や調査に取り組んでいるほか、現在は大阪教育大学と大阪大学社会技術共創センターの2箇所で非常勤URAとしても活動。博士(工学)、大学・地域エンゲージメントに関心あり。

【主催】
東北大学研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター
[お問い合わせ]こちらのフォームをご利用ください

【共催】 *50音順
大阪大学 経営企画オフィスURA部門
京都大学 総合研究推進本部
中央大学 研究戦略本部
東京大学 リサーチ·アドミニストレーター推進室
新潟大学 経営戦略本部UA室
広島大学 未来共創科学研究本部研究戦略部研究戦略推進部門
北海道大学 統合URA本部
琉球大学 研究推進機構研究企画室
横浜国立大学 研究推進機構
早稲田大学 研究戦略センター