東北大学

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ブログ

2017/06/12
「社会にインパクトある研究」とURAとの関わりについて

はじめて記事を書かせていただいております、有賀雅奈と申します。この記事では6月23日に開催される「社会にインパクトある研究」第一回シンポジウムをお知らせしつつ、私が担う仕事についてご紹介いたします。

東北大学のURAは、部局を超えて研究活動を支援しています。そのなかでも「社会にインパクトある研究拠点」は、2016年に立ち上げられた全学を挙げた巨大な研究拠点で、多くのURAが運営を支援しています。

「社会にインパクトある研究」は、現代社会の抱える諸問題を解決し、人類が融和的に共存できる心豊かな未来を創造することを目指しています。この拠点では、現代社会が抱える社会的課題に合わせて学内から研究者を集結し、30の研究プロジェクトを構築しました。プロジェクトのリーダーは、様々な分野の研究者と何度も打ち合わせを重ね、何を目指し、どんな社会課題をどのように解決していくのかまとめた理念とグランドデザインを策定しています。そのうえで、理念とグランドデザインに沿って研究を推進しています。

本シンポジウムでは30あるプロジェクトの理念を共有することで、プロジェクト間の相互理解を深め、連携を促すことを目指しています。学内の文理を超えた部局から30プロジェクトの研究者が集結するめったにみられない機会となっています。

------シンポジウム詳細--------
東北大学「社会にインパクトある研究」
第1回シンポジウム~理念を共有する~
日時:平成29年6月23日(金)13:00-17:00
会場:青葉山コモンズ1階 ラーニングコモンズ(青葉山新キャンパス)
対象:プロジェクト関係者、教職員、学生、社会にインパクトある研究に関心のある方
参加方法:事前の申し込みは不要です。(参加無料)
詳細は下記URLへ
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/05/event20170519-01.html

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このなかで、私は主に各研究プロジェクトが何を目指すのかをまとめたグランドデザイン(スライド形式で15ページ程度)をわかりやすく表現する仕事を担っています。現在は15プロジェクトほどを作成したところです。

そもそも私は科学のイラストレーション、デザインの研究・教育・制作を行う、科学のビジュアル・コミュニケーションの専門家です。ただ、単に言われた通り絵を描き、見た目を整えるだけの仕事をしているわけではありません。研究者が作成した資料は、何が大事なのかうまく伝わらなかったり、情報が多すぎて理解しにくかったり、見た目が煩雑でみにくかったりすることがあります。

資料作成にあたっては、まずは重要なポイントを明確にしたうえで、ストーリーを論理的に組み立てなおし、大事な情報とそれほどではない情報に強弱をつけて表現しなおします。また、足りない部分や多すぎる部分、曖昧になっている部分を研究者と相談しながら整理しています。そのうえで、見た目をすっきりと整理し、理解やイメージを助ける図を制作しています。

また、資料作成にあたっては、各プロジェクトのグランドデザインの内容を隅々まで理解する必要があります。分野が多岐にわたるため、背景知識をつけるために政府の資料を読み、論文を確認することもあります。また、各プロジェクトの研究者とのヒアリングや打ち合わせは1~数回で終わる場合もあれば、10回近く打ち合わせる場合もあります。 プロジェクト担当の研究者の想いを大切にしつつ、重要なメッセージができるだけ明快に伝わるようできればと思っています。

グランドデザインは社会にインパクトある研究ウェブサイトから見ることができます。 http://impact.bureau.tohoku.ac.jp/index.html

2017/03/23
Highly Cited Researchers証書授与式

クラリベイト アナリティクス(旧トムソン・ロイターIP&Science)が発表するHighly Cited Researchers 2016(HCR 2016)に選出された本学の研究者に対する証書(Certificate)の授与式を、3月8日(水)に片平キャンパス北門会館セリシィールにおいて執り行われました。本学からは伊藤貞嘉理事(研究担当)、また、クラリベイト アナリティクスからは取締役戦略パートナーシップ統括の棚橋佳子氏がお祝いの言葉を述べるために出席されました。昨年同様、URAセンターは、式の企画と運営を担当しました。

Highly Cited Researchersという称号は、クラリベイト アナリティクスが開発している学術文献・引用索引データベースWeb of Science Core Collection、及びそれに基づく統計データベースInCites Essential Science Indicators(ESI)を用いた引用動向分析結果を基に、特定の分野において一定数以上の高被引用論文数(いわゆるTop1%論文)を発表した研究者に対して授与されます。具体的には分野ごと(ESI 21分野)に高被引用論文数のしきい値が設けられ、その基準(必要なTop1%論文数)に達している研究者がHighly Cited Researchersとしてクラリベイト アナリティクスより発表されます。なお、今回のHCR2016の分析データは2004年1月から2014年12月の11年間が対象期間であり、全世界から約3000名の高被引用論文著者が選ばれました。日本からは74名の研究者が選出され、本学からは次の3名の研究者がHighly Cited Researchers 2016に選出されました。
(参考:http://hcr.stateofinnovation.com/ 2017.03.09)

先生方、改めておめでとうございます。

・寺崎 哲也 教授 (薬学研究科、薬学・毒性学分野から選出)
・山口 信次郎 教授(生命科学研究科、植物・畜産学分野から選出)
・佐藤 修正 准教授(生命科学研究科、植物・畜産学分野から選出)

寺崎先生は20年にわたり本学において、薬物送達学に関する研究を行っています。「脳には血液脳関門 (Blood-brain barrier, BBB)と血液脳脊髄液関門(Blood-cerebrospinal fluid barrier, BCSFB)が存在し、循環血液と脳内の物質の輸送を厳密に制御しています」。この役割に着目し、寺崎先生の研究室では、「このBBB, BCSFBの輸送機能を明らかにして、どうしたら効率良く薬物を脳内へ移行させることができるか?」を目的として研究しています。この問題を解決するには、優れたin vitro実験系を開発することが重要であると考え、BBB、及びBCSFBの働きの解明の鍵となる細胞株の樹立に成功し、現在数々の共同研究も行いながら、BBBを標的とした創薬など重要な研究課題に取り組んでいます。 (参考:http://www.pharm.tohoku.ac.jp/~soutatsu/dds/l_research.html 2017.03.09)

山口先生の研究は微量低分子信号物質(植物ホルモン)が対象になっており、「植物の成長や形態を質的、量的にコントロールするための技術開発を目指す」ことを目標としています(参考:http://labo.lifesci.tohoku.ac.jp/biomol/research.html 2017.03.09)。最近は寄生植物ストライガの発芽を促すことでも知られているストリゴラクトンというホルモンに着目し、ストリゴラクトンが植物体内において枝分かれの機能を制御するメカニズムについての研究を進めています。ストライガを初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、アフリカではエイズ、マラリアと並んで挙げられる三大問題の一つであり、深刻な農業・食料問題の解決策を示唆する本研究が近年注目を浴びています。

佐藤先生はかずさDNA研究所に所属されていたころから、シロイヌナズナ、ミヤコグサ、トマトなどの植物とラン藻、根粒菌などの微生物のゲノム配列解析と遺伝子機能の大規模解析を行ってきました。本学でもゲノム配列解析を継続するとともに、今まで抽出したゲノム情報を活用して、「主にマメ科植物を用いて自然変異による環境適応メカニズムの解析」にも取り組んでいます。また、窒素やリンを固定化する根粒菌と宿主との関係を探ることにより、農業分野に対する大きなインパクトが期待されます。 (参考:http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/teacher/ts_satou_syuu/ 2017.03.09)

授与式では伊藤理事からお祝いの言葉と共にCertificateが贈られました。受賞をされた先生方からは、「HCRは極めて客観的な指標に基づいている選出であり、光栄である」とのコメントをいただきました。受賞に対する本学からの喜びの声を受け、棚橋氏からもお祝いの言葉をいただきました。その後、クラリベイト アナリティクスのマーケティング・マネジャーの三輪唆矢佳氏から、先生方が選出された背景についての分析データの紹介がありました。


(左から)棚橋氏、佐藤先生、山口先生、寺崎先生、伊藤理事

Q&A

≪なぜ多数の高被引用論文を有する本学研究者の内3名しか選出されないと疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、主にESIデータベースの特性が関係すると考えられます。≫

ESIデータベースで使用されているジャーナル分類は22分野からなります(下記表を参照ください)。本分類は論文ではなく収録雑誌に対するカテゴリー化であり、一誌に対して一分野が付与されます。そのため、投稿する雑誌の分類結果により、対象となる原書論文及びレビュー論文が異なる分野に分布することが考えられます。一つの分野において、高被引用論文数のしきい値が設けられていますので、特定の分野に高被引用論文が集中しない場合は選出されにくいと推定できます。

ESIジャーナル分野分類(22研究分野) Agricultural Sciences Geosciences Pharmacology Biology & Biochemistry Immunology Physics Chemistry Materials Science Plant & Animal Science Clinical Medicine Mathematics Psychiatry/Psychology Computer Science Microbiology Social Sciences, General Economics & Business Molecular Biology & Genetics Space Science Engineering Multidisciplinary* Environment/Ecology Neuroscience & Behavior *HCR選出のため、該当ジャーナルに投稿されている文献がほかの21分野に再振り分けされる

(http://ipsciencehelp.thomsonreuters.com/incitesLive/globalComparisonsGroup/globalComparisons/subjAreaSchemesGroup/essentialScienceIndicators.html 2017.03.09)

(MH, HS)

関連ページ:
・本学トップページ記事
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/01/award20170118-01.html
・Highly Cited Researchersウェブサイト
http://hcr.stateofinnovation.com/
・Tohoku University professors on 2016 list of Highly Cited Researchers
http://www.tohoku.ac.jp/en/news/university_news/2016_list_of_highly_cited_researchers.html) 

2017/03/07
URAの知財啓蒙活動について

東北大学のURAは、各自の専門性を発揮しながら、学内及び社会に対して様々な啓蒙活動を行っています。

今回はその第一弾として、弁理士である稲穂健市特任准教授による知財啓蒙活動についてご紹介します。

稲穂特任准教授は東北大学に着任後、センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム東北拠点をはじめとする産学連携プロジェクトのほか、東北大学における研究戦略に知的財産権の専門家の観点から携わっています。それに加えて、学内では東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)をはじめとする部局において知財セミナーなどを実施し、また、学外でも宮城県主催のセミナーや近隣の教育研究機関において講義・講演を行っています。さらに、こうした知財啓蒙活動の傍ら、一般向けの書籍を出版するなど、自らの専門性の社会還元も積極的に進めています。


東北メディカル・メガバンク(ToMMo)での講演の様子 2016.10.4

今後も本ブログにおいて、東北大学の各URAの活動についてご紹介していきます。

2016/11/21
URAの産学連携活動について(センター・オブ・イノベーションプログラム東北拠点)

東北大学のURAは、産学連携活動において、企業間の調整と役割分担の整理、契約条項の検討と交渉などを担当しています。

このブログでもたびたび取り上げています、センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム東北拠点の最近のアウトリーチ活動についてご紹介します。

8月25~26日、東京ビッグサイトで開催のJSTフェアに「魔法の鏡」出展、『センター・オブ・イノベーションプログラム 成果発表会』セミナーにてCOI東北拠点の成果を報告しました。10月12~14日、パシフィコ横浜で開催のバイオジャパンに「座る姿勢が分かる椅子」を、10月26~28日、東京ビッグサイトで開催のジャパンホームショウに「魔法の鏡」をそれぞれ出展しました。11月5~6日、サイエンスアゴラに「魔法の鏡」を出展。この様子は、5日フジテレビ夕方の関東地方ニュースで紹介されました。


FNNみんなのニュース 2016.11.5

「魔法の鏡」は、東北大学サイバーサイエンスセンターの吉澤誠教授が開発したもので、ビデオカメラからの映像情報に基づいて、遠隔・非接触的に人体の皮膚表面の血行状態をリアルタイムに解析することにより、心拍数と身体の2か所の間の脈波伝搬時間を算出するとともに、脈波の波形をハーフミラー上に表示することができます。COI東北拠点ではこの「魔法の鏡」の社会実装を加速させており、近日中に製品化に向けた実証を開始します。

この「魔法の鏡」は、COI東北拠点パンフレットやウェブサイト(http://www.coi.tohoku.ac.jp/)で紹介している「健康予報を表示する鏡」で実現しようとしている機能の一部分をなしています。COI東北拠点は我々の描く202X年の近未来へ一歩一歩着実に歩みを進めています。

「座る姿勢が分かる椅子」は、東北大学医工学研究科の永冨良一教授と佐藤啓壮特任講師が考案したもので、椅子に座る際の姿勢、座っている間のバランスなどから身体の様子をモニターするものです。現在、データ収集を行いながら、研究開発の方向性を検討しています。

そのような拠点全体のこれまでの成果をご紹介する機会として、来月12月14~16日に東京ビッグサイトで開催予定のWorld of IoT(http://www.semiconjapan.org/world-of-iot)に出展いたします。この展示は、COI東北拠点のコンセプトを体験し、近未来を実感できるというコンセプトで現在URAを中心に企画を準備しています。ぜひご来場ください。

2016/8/23
「疑似日常空間実験室」を用いた「夏休み子供見学デー」の開催(2016/8/3)

8月3日、青葉山キャンパスのレジリエント社会構築イノベーションセンターにおいて、「夏休み子供見学デー 計る、測る、量る!いろいろなセンサー 体験してみよう」が開催されました。本イベントは、COI (センターオブイノベーション) 東北拠点において整備が進められた「疑似日常空間実験室」を用いて実施されたものです。

医工学研究科の永富良一教授、佐藤啓壮特任講師を中心に企画立案され、URAセンターからは、臼澤特任講師と松原がその企画運営において協力をしました。これまで、URAセンターとしてはシンポジウムやセミナーの企画運営の経験はあるものの、子供を対象としたイベントは初めてでした。

本イベントの趣旨は、「疑似日常空間実験室」において、各種のセンサーを使った生体データ取得及び利用を、仙台市内の小中学生に体験してもらおうというもので、参加対象が子供であることを考え、親権者の同意書の内容に関する検討から、保険の手配、またその他必要な備品の手配などを行いました。

懸念していたのが、定員30名の参加者集めでした。チラシを作成して配布する地道な作戦を展開し、一般論としてよく聞くチラシの応答率1%に基づいて、少し多めの部数である5000部を用意しました。これらを役所、児童館、図書館といった公共施設のほか、近隣の小中学校、生協店舗などへと、真夏の非常に暑い日のなか、URA2名が、仙台市が各所に設置している「DATE BIKE(ダテバイク)」にまたがって地道に訪問を続けて、チラシ配布の協力をお願いしました。すべての配布を完了する前に申し込みが定員数を超えてしまい、最終的には枠を増やしての開催となりました。これは我々にとっても大変うれしい誤算でした。


イベントチラシ(佐藤啓壮先生デザイン)


仙台DATE BIKE(ダテバイク) 片平キャンパス前

当日は、先生方の入念な企画により、子供達のセンサー体験は大いに盛り上がった様子でした。(子供見学デーの報告はリンクを参照 http://www.coi.tohoku.ac.jp/news/view/38)

開催にあたっては、COI東北参画企業である、株式会社東芝、日本光電工業株式会社、オムロンヘルスケア株式会社より記念品のご提供をいただきました。COI事務支援室には、会場準備や参加者の受付、センサーを使った遊びの補助など、イベントのスムーズな進行をサポートいただきました。

参加した子供達や、その親御さん達が満足そうに帰られていくのを見て、このような一般の方を対象としたイベントは、COI東北拠点としての活動のみならず、大学としての活動としても大変意義のあるものと強く感じました。今後も、様々なイベントを通じて、東北大学の研究・教育活動の社会への発信を行っていきたいと思います(松原)。

2016/7/8
COIプログラム中間評価サイトビジット(2016/6/30)

東北大学は、JSTのCOI(センター・オブ・イノベーション)プログラム実施拠点に採択され、COI東北拠点の中心的機関としてプロジェクトを推進しています。COIプログラムは10年後の人や社会を大きく変えるイノベーションの創出を目指し、大学と企業が一体となって研究成果の社会実装を進めるプロジェクトです。COI東北拠点の運営には、東北大学のURA5名(根本、佐藤準、稲穂、臼澤、松原)が関わっています。対話型ワークショップの実施、シーズ・ニーズ調査の企画、参画企業との交渉、社会実装するコンセプトの検討など多彩な活動をしています。

先日6月30日にCOIプログラム中間評価サイトビジットが東北大学レジリエント社会構築イノベーションセンターで行われました。プロジェクト開始後3年間の成果と今後の社会実装方針に対する評価の場であり、プロジェクトにとって非常に緊張した日でした。このサイトビジットにおいてもURAは重要な役割を果たしました。稲穂特任准教授が社会実装に向けた対応について、佐藤準特任准教授が産学連携のイノベーションプラットフォーム構築の取り組みについての報告をそれぞれ行い、拠点運営におけるこれまでのURAの貢献をアピールする場となりました。

10年後の社会が変わるイノベーションを起こそうというCOIの考え方は、変化の先を見据えてとるべき行動を考えようということであり、産学連携の新たな姿を示すものとなると思います。(臼澤)


中間評価サイトビジット質疑の様子


試作品の展示紹介。鏡を使ってインタラクティブに自分の健康を知るというコンセプトのプロトタイプ。

2016/4/25
Highly Cited Researchers証書授与式(2016/4/18)

トムソン・ロイターが発表するHighly Cited Researchers 2015(HCR 2015)に選出された本学の研究者に対する証書Certificate授与式が4月18日(月)に片平キャンパス北門会館セリシィールにて行われました。本学からは伊藤貞嘉理事(研究担当)、また、トムソン・ロイターからは日本G&A営業総括バイスプレジデントの棚橋佳子氏がお祝いの言葉を述べるために出席されました。昨年同様、URAセンターは、式の企画と運営を担当しました。

Highly Cited Researchersという称号は、トムソン・ロイターが開発している学術文献・引用索引データベースWeb of Science Core Collection、及びそれに基づく統計データベースInCites Essential Science Indicators(ESI)を用いた引用動向分析の中で、特定の分野において一定の高被引用論文数(いわゆるTop1%論文)を有する研究者に対して授与されます。具体的には分野ごと(ESI 21分野)に高被引用論文数のしきい値が設けられ、その基準(必要なTop1%論文数)に達している研究者がHighly Cited Researchersとしてトムソン・ロイターより発表されます。なお、今回のHCR2015の分析データは2003年1月から2013年12月の11年間が対象期間でした。全世界から選ばれた約3000名の高被引用論文著者が選出されました。日本からは約80名の研究者が選出され、本学からは次の2名の研究者がHighly Cited Researchers 2015に選出されました。お二人の先生方は2年連続での受賞となりました。

先生方、改めておめでとうございます。

・山口 信次郎 教授(生命科学研究科、植物・動物科学分野から選出)
・佐藤 修正 准教授(生命科学研究科、植物・動物科学分野から選出)

山口先生の研究は主に微量低分子信号物質(植物ホルモン)が対象になっており、「植物の成長や形態を質的、量的にコントロールするための技術開発を目指す」ことを目標としています(参考:http://labo.lifesci.tohoku.ac.jp/biomol/research.html 2016.04.21)。最近は寄生植物ストライガの発芽を促すことでも知られているストリゴラクトンというホルモンに着目し、ストリゴラクトンが持つ枝分かれを制御する機能の解明について研究を進めています。ストライガを初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、アフリカではエイズ、マラリアとならんで挙げられる三大問題の一つとして、深刻な農業・食料問題の解決策を示唆する本研究が近年注目を浴びています。

佐藤先生はかずさDNA研究所に所属されていたころから、シロイヌナズナ、ミヤコグサ、トマトなどの植物とラン藻、根粒菌などの微生物のゲノム配列解析と遺伝子機能の大規模解析行ってきました。本学でもゲノム配列解析を継続するとともに、今まで抽出したゲノム情報を活用して、「主にマメ科植物を用いて自然変異による環境適応メカニズムの解析」にも取り組んでいます。また、窒素やリンを固定化する根粒菌と宿主との関係を探り、農業分野に対する大きなインパクトが期待されます。(参考:http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/teacher/ts_satou_syuu/ 2016.04.21)

授与式では伊藤理事からお祝いの言葉と共にCertificateが贈られました。受賞をされた先生方からは、「HCRは極めて客観的な指標に基づいている選出であり、光栄である」とのコメントをいただきました。受賞に対する本学からの喜びの声を受け、棚橋氏からもお祝いの言葉をいただきました。また、棚橋氏からは「Hottest ResearchersやResearch Fronts Awardという比較的短期間の引用を対象としたものから、トムソン・ロイター引用栄誉賞という長い期間を対象としたノーベル賞へ続くような研究を対象とした賞がありますが、Highly Cited Researchers Awardは時間的には二つの賞の間で、継続して高被引用論文を出し続けるという高い基準を設けており、ホットな研究が高いレベルを維持しながら大きな業績へ発展している過程をとらえたものと言えます」とのコメントをいただきました。その後、トムソン・ロイターのマーケティング・マネジャーの三輪唆矢佳氏から、先生方が選出された背景についての分析データの紹介がありました。


(左から)伊藤理事、山口先生、佐藤先生、棚橋氏

(MH, HS)

関連ページ:
本学英語版ウェブサイト記事(今年)
本学英語版ウェブサイト記事(昨年)
URAセンターブログ(昨年)
Highly Cited Researchersウェブサイト

2015/12/18
「BioJapan 2015」、「東北大学イノベーションフェア2015」へのCOI東北拠点の出展

 URAセンターは、東北大学の産学連携活動にも関わっています。展示内容の企画立案、展示場での来場者への対応や説明を通じて、研究シーズの企業へのご紹介と新たな産学連携プロジェクトの探索を行っています。その中で最近の主な活動を2つご紹介します。

 東北大学が中核拠点を務めるセンター・オブ・イノベーション(COI)東北拠点における研究成果について、10月14日から16日にパシフィコ横浜にて開催された「BioJapan2015」、並びに12月9日に仙台国際センターにて開催された「東北大学イノベーションフェア2015」において出展を行いました。

●BioJapan2015
BioJapan2015は、製薬、医療機器メーカーが中心に参加される展示会であり、COI東北拠点が掲げる将来のヘルスケア社会に対するビジョンの紹介とともに、鏡を用いた血圧変動測定(サイバーサイエンスセンター 吉澤誠教授)の試作機の展示を行い、測定体験コーナーを設けました。

 同時に、産学連携機構から、本拠点にも参加している神経感覚器病態学講座・眼科学分野の中澤徹教授が、緑内障創薬への取り組みについての説明、並びに本拠点からの社会実装のひとつである「ジャポニカアレイ」を用いた緑内障ゲノム研究についての紹介を行いました。
 また、10月14日 には末永智一副機構長より本拠点のビジョンと社会実装の現状についてのプレゼンテーションを行い、製薬、医療機器業界の方々から多くの関心を集めました。

●東北大学イノベーションフェア2015
 東北大学イノベーションフェアは、東北地域での産学連携を進める場として例年開催されている展示会です。今年度は12月9日に開催されました。本拠点も、地元企業との連携を活発にしてくため、ポスター展示による拠点紹介とともに、URAセンターの稲穂健市特任准教授が拠点紹介のプレゼンテーションを行いました。


 これらの展示会を通して、多くの来場者の方々に関心を持って頂くことにより、これまでに多数の問い合わせを頂くことに繋がっております。URAセンターでは、このようにCOI東北拠点の活動を通じた産学連携活動の更なる促進に貢献して参ります。

2015/09/11
「イノベーションジャパン2015」及び「JSTフェア2015」に出展しました

東北大学では、8月26~27日、東京ビッグサイト(江東区有明)で開催された「イノベーションジャパン2015」及び「JSTフェア2015」に出展しました。URAセンターでは、両展示会における展示内容の企画立案、調整、及び出展サポートを行いました。

「イノベーションジャパン2015」にはCOI東北拠点の研究開発成果として、光音響による非侵襲血糖値測定(工学研究科 小野崇人教授)、MEMSマイクロミラーを用いたメガネ型眼底カメラ(工学研究科 羽根一博教授)、フレキシブルで安全な有機材料電池(多元物質科学研究所 本間格教授)を出展しました。光音響による非侵襲血糖値測定のブースには、下村博文文部科学大臣をはじめとする3名の国会議員が視察に訪れました。

「JSTフェア2015」では、COI東北拠点のビジョンと今年度開発したプロトタイプの紹介を行いました。ビデオカメラを用いた血圧変動測定(サイバーサイエンスセンター 吉澤誠教授)の試作機を展示し、測定体験コーナーも設けました。また、ライフログ取得の解析と健康アドバイスの提供を行うBiosPleoの試作品も展示しました。

26日に行われたCOI全拠点の紹介セッションでは、URAセンターの佐藤準特任准教授が登壇し、拠点のビジョンと社会実装の現状についてプレゼンテーションを行い、多くの聴衆の関心を集めていました。

(臼澤)

2015/07/15
「COI東北拠点シンポジウム」の開催および「第二回みやぎ医療機器創出産学金フェア」への出展

どうもはじめまして、松原と申します。
今回は、URAセンターが行ったアウトリーチ活動について、2つほど紹介をさせて頂きます。

 まずひとつ目は、6月19日に東北大学が中核拠点を務める、COI東北拠点シンポジウムの開催です。本会の開催にむけては、URAセンターが中心となって、全体のプランニングから、開催場所の選定、講演者の候補者選出・調整、後援の手配、案内チラシ作成、Webでの参加登録ページの作成、プレスリリース実施や関連する省庁や企業への紹介活動を通じた参加者の募集といった準備とともに、各先生方からご発表頂くポスターの準備のサポートといった様々な側面で活動を行いました。非常に多様で、大変な作業でありましたが、COI事務支援室など関係部署から多大な協力を頂くことで、大いに盛り上がるシンポジウムが開催することができました。
 COI東北拠点シンポジウムの会場の様子や、詳細報告については以下のリンクをご参照ください。
http://www.coi.tohoku.ac.jp/news/view/27

 続いて、7月2日には知と医療機器創生宮城県エリアが主催する「第二回みやぎ医療機器創出産学官金フェア」においてCOI東北拠点に関わる出展を行いました。COI東北拠点からの出展は、ブース全体の2割近くを占めるほどとなりました。URAセンターは、研究者の先生方の研究成果の出展調整を行うとともに、URA自身もCOI東北拠点の全体概要についてのポスター展示を行い、拠点活動に興味をもたれた方々への説明や誘致を行いました。
 多くの企業・大学などの方々に足をとめて頂き、特に試作機の実演を頂きました先生方の展示物においては、列ができるほどの大盛況でございました。
会場の様子や、詳細な報告については、以下のリンクをご参照ください。
(第二回みやぎ医療機器創出産学金フェア)
http://www.coi.tohoku.ac.jp/news/view/28

 これらの活動を通じて、COI東北拠点の活動が社会に広められ、また大学の研究成果が、社会実装に繋がっていくことを実感することができました。今後もURAとして産学連携活動の更なる促進に貢献していきたいと考えております。

2015/05/13
第4回日独6大学長会議(於:東北大学)

はじめまして、ハンゼンです。

少し前のことですが、2015年4月16日(木)~17日(金)の二日間にかけて、東北大学で「新しい知や価値の場の構築について」のテーマの下、日独コンソーシアム「HeKKSaGOn」の会議が開催されました。

本会合の開催準備に当たり、本学URAがウエルカム・オープニングスピーチをされた来賓の招へいのほか、基調講演のプレゼンテーション作成に関わり、会合にも参加しました。

コンソーシアムの6参加校は、下の通りです。

Heidelberg University
Kyoto University
Karlsruhe Institute of Technology
Tohoku University
University of Goettingen
Osaka University

2010年に発足したこのコンソーシアムは、第4回目の総会開催を迎えて、各大学の役員方を始め、研究者、事務職員、URA等150名を超える関係者が参加しました。本学研究担当理事の基調講演では、俯瞰的な視点からドイツと日本における研究者のモビリティー、学術動向及びその背景等についてデータが示されて、両国におけるヘキサゴンのプラットフォームとしての重要な役割について再確認することが出来ました。

東北地方の桜が綺麗なこの季節で、参加者は本イベントを機に、宮城県の特産物を堪能しながら、仙台の震災後の復興状況を実感することが出来ました。そういった意味においても非常に重要な機会だったと思われます。

なお、最終日にこれからの取り組みについての共同声明の調印式も行われましたが、本コンソーシアムの確実な進展を物語る内容になっています。

次回会議は、2016年秋にドイツにあるカールスルーエ工科大学で開催される予定です。

詳細情報:
1) 東北大学トップページニュース「第4回日独6大学長会議(HeKKSaGOn)を開催」
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/04/news20150423-01.html
2) ヘキサゴンコンソーシアムの公式ウェブページ
https://www.hekksagon.net/61.php

2015/04/24
ビジット東北大学(ロボット編)

はじめまして、稲穂です。

この度、東北大学URAセンターがプロデュースした初めてのプロモーション動画 『ビジット東北大学(ロボット編)』がYoutubeに公開されました。 二人の女子中学生が、片平キャンパスと青葉山キャンパスにあるロボット関係の研究室を-訪れるという内容です。

1分40秒程度の短い動画ですので、ご興味のある方はぜひご覧ください。二人が 東北大学のキャンパスや研究の魅力に触れる様子をお楽しみいただけます。 なお、今回はロボット関係に絞りましたが、好評のようでしたら続編もぜひ制作したいと考えています。

2015/04/06
仙台と東北大学と伊達政宗

初めまして、根本です。年度も新たになり、新たな気持ちで仕事や研究、学業に取り掛かる方が多いかと存じます。ところでまず、皆さん、東北大学というと何を思い浮かべるでしょうか。そうです、学都仙台市と伊達政宗ですね。仙台は以前から東北の中核都市といわれていました。

今でこそ、東京に新幹線通勤可能なほど近いのですが、大変緑が多く環境が良くて、雪もほとんど積もらない、住心地の良いコンパクトシティです。また、食事もおいしく物価も安い、週末は街のあちこちで文化的な活動が行われています。特に、ストリートジャズフェスティバルはお気に入りで、東京在住の頃から開催される週末には駆けつけ、街のあちこちで響くジャズのビートに酔いしれながら素晴らしい秋のひと時を過ごしていました。ぜひ、仙台の街に住まい、東北大学での研究や文化的な活動にいそしんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに当URAセンタ―のロゴについてですが、実は伊達政宗の兜をイメージしたものです。写真は、仙台市役所の郵便ポストに設置された政宗公の騎馬像です。

躍動感のある格調の高さを感じていただければ伊達じゃないです。

2015/03/26
科学論文の執筆に関する若手研究者向けワークショップ
「Nature Masterclasses workshop」

理学研究科のURAの高橋亮です。1月に着任したばかりですが、本部URAセンターと密に連携しながら、様々な仕事に着手しているところです。平成27年3月9-10日と13-14日の2回にわたり、URAセンターを中心に企画された2日間の論文執筆ワークショップ「Nature Masterclasses workshop」が開催されました。そのワークショップに参加しましたので、感想などを寄稿します。

本ワークショップは、世界的な科学雑誌「Nature Materials」のシニアエディターと「Nature Communications」のアソシエイトエディターを講師として招き、本学の若手研究者の意識発揚、及び研究成果発信スキルの向上を図ることを目的に開催されました。材料科学・物理学の科学論文をトップジャーナルへ投稿することを目指す若手研究者を対象とし、40名近い若手研究者が2つのグループに分かれて参加しました。

今回は、定員と日程の制約から、参加者を特定分野の若手研究者に絞って行われましたが、本ワークショップの内容は、国際的な学術雑誌への投稿を開始したあたりの博士課程大学院生から論文執筆指導を行う教授クラスのシニア研究者にいたるまで、どのステージの研究者に対しても有意義なものでした。論文のタイトルの付け方やアブストラクトの書き方といった、論文執筆における最も基本となる部分のレクチャーに始まり、Editorial Process、Peer Review、Journal Decisionといった投稿論文の行く末が決定されるプロセスのレクチャーにいたるまで、出版という大きな視点から幅の広い内容をカバーしつつも一つ一つのトピックが極めてわかり易く整理されていました。

本ワークショップの醍醐味は、数名のグループごとに行われた5つのエクササイズを通したエディターとのディスカッションでした。例えば、効果的なグラフや図の書き方をグループで検討したり、普段エディターが行っているエディトリアルプロセスを受講者自身でも体験してみるといったことを通じ、通常の論文執筆セミナーでは得がたい内容を勉強することができました。特に私にとって有益であったのは、自分が書いた未発表の論文タイトルとアブストラクトをエディター直々に添削してもらえるというエクササイズでした。世界のトップジャーナルの編集者が目の前で添削指導をしてくれるというのは、極めて貴重で贅沢な経験でした。また、希望者はランチの時間をフリーディスカッションに充て、活発な議論も行いました。

余談ですが、エクササイズの合間に、東北大学の若手研究者の方々にご自身の研究を解説していただいたことも非常に有意義でした。今後、このワークショップを受講して得ることができた論文執筆に関する知識とスキルを現在執筆中の学術論文やURAとしての業務に生かしていきたいと思います。また、このワークショップを受講した若手研究者の方々が今後、多くの素晴らしい研究成果あげ、その成果が世界のトップジャーナルに数多く掲載されていくことを願っています。

(RT, HS)

2015/03/11
イノベーションを生み出す「対話」

東北大学のURAセンターは、産学連携支援も行っています。東北大学は平成25年にセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム拠点に採択されました(COI東北大学拠点)。URAセンターは、ロードマップ作成、シーズ・ニーズ探索、知財戦略に関わり、拠点運営に重要な役割を果たしています。 COI東北大学拠点は、小型で装着感の無いセンサで私たちの日常生活の行動情報をさりげなく収集し、それを遺伝的な要因とあわせて解析する研究開発を行っています。将来の目指すところは、個人に対しては、普段の生活を送る中で人間ドックと同じサービスを提供すること、社会全体に対しては、集積して解析したデータを活用した新たな産業創出に貢献することです。この様な将来社会を実現させるには、COI東北大学拠点が持っている技術的、制度的、社会的な課題解決能力を結集させることが重要なのは言うまでもありません。このほかに、実際に利用する人が何を必要としているのかということの把握と分析、ニーズ探索が重要と考えます。

URAセンターはCOI東北大学拠点のシーズ・ニーズ探索チームと共同で、ニーズ把握を行いCOI東北大学拠点で実現する健康情報提供サービスのプロトタイピングを行っています。今年度から、文科省作成の開発した「イノベーション対話ツール」を活用し、対話型ワークショップを3回企画・実施しました。生活者が自分の健康維持増進のためにどのようなことをしているのか、それらの試みが長続きあるいは途中で終わる要因にはどのようなものがあるのかを検討しました。 もちろん、一朝一夕にイノベーションにつながるアイディアが出るものではありません。しかし、今年度の対話型ワークショップを通じて、対話型ワークショップの可能性と楽しさは参加者で共有できたのではないかと思います。

(参考:COI TOHOKUホームページ http://www.coi.tohoku.ac.jp/)

 

2015/01/16
Highly Cited Researchers証書授与式(2015/1/7)

トムソン・ロイターのHighly Cited Researchers 2014に選出された教員に対する証書授与式が1月7日(水)に片平キャンパス内で行われました。URAセンターは、式の準備と進行を担当しました。

今回は、本学関係者として選出された6名のうち、以下の4名の先生方に参加していただきました。先生方、おめでとうございます!

・高橋 隆 教授(原子分子材料科学高等研究機構、物理学分野から選出)
・佐藤 宇史 准教授(理学研究科、物理学分野から選出)
・山口 信次郎 教授(生命科学研究科、植物・動物科学分野から選出)
・佐藤 修正 准教授(生命科学研究科、植物・動物科学分野から選出)

Highly Cited Researchersの選出は、Web of Scienceのデータベースに収録されている書誌情報をもとにトムソン・ロイターによって行われました。とは言いましても、選出は論文の被引用数に基づいて行われたので、実際には研究者コミュニティによって選ばれたと言えます。

選出方法を説明しておきます。Web of Scienceは、論文の検索や学術活動の分析をするためのプラットフォームですが、そのデータベース(Web of Science Core Collectionというのが正確なデータベースの名前です)には、収録されている全論文について、引用数も収録されています。なお、どの論文に引用されているかも追跡できますので、興味のある研究者の皆さんは調べてみてください。

トムソン・ロイターは、Web of Science収録書誌情報を用いてESI(Essential Science Indicators)というデータベースも作り、機関ごと・分野ごとの論文数や被引用数を集計していますが、このESIで使われている分野ごと・出版年ごとに、2002年?2012年に出版された全論文のなかで被引用数が上位1%(よくTop 1%論文と呼ばれます)に入る論文がまず選び出され、さらにTop 1%論文数が一定数を超えた著者がHighly Cited Researcherとして選出されました。

論文の被引用数と研究の質に一定の相関があることは、ピアレビュー(研究者による他の研究の評価)と論文被引用数の比較等の計量書誌学における研究からわかっており、被引用数あるいはTop1%論文数などは研究の質を表す代理指標としてよく用いられます(ただし、人文科学など論文が主要な研究アウトプットでない分野に関しては、相関関係が成り立たなくなりますので使えません)。URAセンターでも、Web of Science Core Collectionや他の文献データベースを用いて、本学の研究状況の分析を行っています。

(YF)

関連ページ:
Thomson Reuters selection of Highly Cited Researchers(本学英語サイト)
Highly Cited Researchers

 

2015/01/07
URAセンターのホームページ公開!

URAセンターのホームページを訪ねていただき、ありがとうございます。URAの福島です。

URAセンターは、公式には昨年4月に発足しましたが、その時には一人目のURAが就いただけの状態でした。その後メンバーがだんだんと増え、やっとセンター内の業務分担などの体制を考えられるようになってきたところです。外部はもとより、東北大内部の教員、職員、学生の皆さんにも、私たちの活動(というより存在自体)はまだまだ見えていない状態ですが、各URAが複数のしごとを掛け持ちながら、日々働きバチのごとく学内外を動き回っています。

そんなこんなで、私がホームページ立ち上げの役を仰せつかってからずいぶんと時間が経ってしまいましたが、やっと公開にこぎつけることができました。今後、このサイトが皆さまとURAセンターとをつなぐ大きな窓になるよう、コンテンツ・機能を充実させていきたいと思っています。

教職員の皆さまに対しては、アンケートのページも用意しました。東北大学がよりよい大学として発展していけるよう、ぜひご協力をお願いします。

今後とも、よろしくお願いいたします!

片平キャンパスの本部棟。URAセンターは、3階左側にあります。