活動紹介 活動紹介

2026年度「AI for Scienceセミナー(第1回)」を開催しました

2026.05.21

2026年4月23日(木)、本学材料科学高等研究所(AIMR)棟2階セミナー室にて、「AI for Scienceセミナー(第1回)」を対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。本セミナーは、研究推進・支援機構リサーチ・マネジメントセンター AI for Scienceプロジェクトが、AIを活用して科学研究をどのように高度化・加速化していくのかについて、国内外の動きや今後の方向性を共有するとともに文部科学省「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」の学内事業説明会の場として開催したものです。AI for Scienceをめぐる政策的背景や今後の研究環境の方向性を共有し、同事業への理解を深めることを目的としました。

趣旨説明では、リサーチ・マネジメントセンターの矢田哲也 主任URAから、AIを科学研究に組み込む「AI for Science」が国際的な潮流となっていること、文部科学省が「AI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針」を策定したこと、さらに同方針の事業実装としてSPReAD等が開始されていることを紹介しました。また、SPReADが人文学・社会科学から自然科学までのあらゆる分野を対象に、AIの導入や活用を通じた萌芽的・探索的な研究を支援する制度であることを説明しました。

基調講演では、福島俊一氏(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)フェロー)をお招きし、「AI for Scienceの動向概観」と題してご講演をいただきました。福島氏からは、AI研究開発の潮流とAI for Scienceの位置付け、AI for Science推進の意義、科学分野別の動向、国内外の政策動向、今後の方向性や論点等について、俯瞰的な視点からお話しいただきました。参加者からは、「AI for Scienceの現状と国が目指す方向性が理解できた」「支援系AI for Scienceから自律系AI for Scienceへの流れがよく分かった」などの感想が寄せられ、AI for Scienceの最新動向と今後の展開への理解を深める機会となりました。

「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」学内事業説明会では、リサーチ・マネジメントセンターの矢田哲也 主任URAから、4月20日に文部科学省が開催した公式説明会の内容を踏まえ、事業の特徴、公募概要、対象となる研究やAI活用、応募方法・スケジュール、審査の流れや評価の観点等について説明しました。SPReADは、「迅速な支援」「AI導入に必要な伴走支援」「独創的研究の芽出し支援」を柱とし、1課題あたり直接経費500万円以下の支援を行う制度として紹介されました。 

続いて、3月末に実施した「AI for Scienceに関する学内アンケート」の結果を共有しました。本アンケートでは、本学の研究者3,024名に依頼し、864名から回答を得ました。そのうち833名、96.4%がAI for Scienceに関心があるとの回答があった旨、説明がありました。一方で、推進上の主な課題として、人材不足、AIツールに関する情報不足、データ整備、計算資源等のニーズが示されました。
これらの結果を踏まえ、本学における今後の情報提供・支援策として、学内Webサイト「AI4S学内ポータル」の公開について説明しました。同ポータルでは、文部科学省等から発信される最新の政策動向、SPReADをはじめとする各種公募情報、学内セミナーの案内等を一元的に集約し、迅速に発信していく予定です。また、情報提供を希望する研究者に対しては、重要なお知らせ等の更新時に通知メールを配信する仕組みについても紹介しました。

      

    JST CRDSフェロー 福島俊一氏による基調講演の様子                   AI4Sセミナー第1回フライヤー